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メルシャン藤沢工場でわかった、知るほどに奥深いワインの秘密

Written By 湘南よみうり on 2017年11月17日 | 18:29



藤沢市はワインの生産量が日本一
メルシャン藤沢工場でわかった、知るほどに奥深いワインの秘密

ボージョレ・ヌーボーの出る11月に行われている「藤沢ワイン祭り」。1118日(土)に、藤沢駅北口すぐのサンパレットで行われる(14時~19時、雨天決行・荒天中止)。
このイベントが行われる理由のひとつが藤沢市がワイン生産量日本一であること。出荷量1位の神奈川県で出荷される果実酒のうち、メルシャン藤沢工場で90%以上を製造しているのだ。
その藤沢工場に併設されているキリンワイン技術研究所では、ワインについてさまざまな角度から研究を行い、商品開発に役立てている。そのひとつ、魚卵とワインの組み合わせについて、先ごろ行われた工場見学ツアーの中で研究成果が発表された。


◆魚介と一緒に口にした時の生臭さは、ワインの鉄分が原因⁉
魚介(特に魚卵)とワインを同時に口にしたとたん感じる生臭さはなぜか。同研究所では、ワインに含まれる鉄が多いほど生臭みが強くなることを世界で初めて発見した。ワインの中に微量に含まれる鉄と魚介料理の脂質が口の中で反応して、強い生臭さを感じるという。メルシャンではこの研究成果をもとに、ワイン中の鉄分を押さえ魚介とも合わせやすいワイン「ビストロ白」を開発し、和食に合わせやすいと好評を得ている。
 なお、魚介とワインを一緒に味わうときは、サワークリームなどの油脂とあわせて食べると生臭さが油脂にくるまれるそうだ。
また、同社では、ワインに含まれるポリフェノール量が多くてしかも飲みやすいワインをつくる抽出技術を開発。これがポリフェノール量が2倍の「ボン・ルージュ 赤」というワインに結実した。





 気軽に食卓で楽しめるデイリーワインにもさまざまな技術が生きている。スーパーなどで見かけたらぜひ手に取ってみよう。


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