運行ルートは、「江ノ島海岸バス停」から「小田急ヨットクラブ」を結ぶ約1キロの区間で、運転手が同乗し、自動運転から一部の運転を引き継ぐ。最高時速は30キロで、人や車の行き交う観光地での検証は全国初となる。 自動運転バスに試乗した、黒岩祐二神奈川県知事は、
「横断歩道の走行も含め、非常にスムーズな運転。走行中立ち上がると、アナウンスが流れ制止される。車内の様子も遠隔で管理され非常に安心できた。乗車すると、乗車前の不安は払拭される」とバスの感想を述べ、
「神奈川県は、さがみロボット産業特区もありロボット技術の最先端をゆく。大きな目標として、“2020”でのドライバー無しの自動運転走行までもっていきたい」と意気込みをかたった。
鈴木恒夫藤沢市長は、
「ここまで技術が発達したのかと感動した。全国初の試みが藤沢市で行われたが、ロボットとの共生社会をすすめていくためにも市民の皆さんに理解を得ながら進めていくことが一番」と話した。自動運転バスは、今後、高齢者の足となるべく地域の足としての実用化も期待されている。
今回の実証実験は、「日野ポンチョ」をベースに開発されたSBドライブ株式会社製の車両が使用され、自動運転レベル3で走行。レベル3は、基本システムによる走行で必要時運転手が運転を行うというもの。
“2020”に向けて運用が期待されるレベル4は、特定の道路において運転手が介入せずシステムによる運転操作での走行となる。2年という時間が、バスをどう進化させるか楽しみだ。
なお、実証実験は、9月7日(金)から16日(日)まで、公募でつのった一般モニターが搭乗した。
左からSBドライブ株式会社 代表取締役社長兼CEO 佐治 友基氏、鈴木 恒夫藤沢市長
黒岩 祐二神奈川県知事、小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野 晃司氏
江ノ島電鉄株式会社 取締役社長 樽井 進氏